2022年3月に開催されたG検定 2022#1に合格した。
G検定とは、JDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する、AIやディープラーニングの知識を問う資格。
AIの知識が1ミリもない文系非エンジニアの自分でも3ヶ月くらいで合格できたので、合格のコツを共有するためにこの記事を書いた。
この記事で伝えたいこと
この記事で最も伝えたい事は、
G検定に合格する上で最も大事なのは、AIの知識などではない(暴言)
ということ。
G検定の問題集だけやり込んでも、本番で解けるのはおそらく半分くらいだろう。
この記事では、G検定に合格する上で大切な「必須スキル」と、使った問題集・参考書やWebサイトを共有する。
※「一夜漬けで合格した」という人をネットでたまに見かけるが、そういう人の大半は元々AIの知識がある人なので、非エンジニアの皆さんは3ヶ月以上前から余裕を持って勉強しよう。
必須スキルその1:ググり力(検索力)
G検定で一番必要な能力は、間違いなく「ググり力」。
G検定は「ググり検定」の略だと思っていい。
ほとんどの読者はこの時点で「何言ってんだこいつ?」と思うだろうが、本当の事だから仕方がない。
おそらく、G検定合格済みの読者であれば、「うんうん」と頷いているに違いない。
なぜG検定で「ググり力」が大事なのか?
まず前提として、G検定はカンニングが認められている。
自宅受験なので、試験中は参考書やWebサイトは見放題。
その代わり、G検定の問題の半分以上は、公式テキストや問題集では太刀打ちできない難易度の問題が出題されている。
そういった問題に直面したときに、いかに素早く検索して、焦らず冷静に答えを探す練習は絶対にしたほうがいい。
試験中は問題文をコピペできないので、手入力で検索できるように、事前にタイピングは練習しておこう。
必須スキルその2:諦め力
ググり力と同じくらい重要なのが、「諦め力」。
諦め力とは、「分からない問題に直面したら、深追いせずにスキップする」能力のこと。
G検定は120分の試験時間で、200問ほどの大量な問題を解かなければならないので、単純計算で1問に対して36秒しか問く時間がない。
そのため、難しいor分からない問題が出題されたら、一旦諦めて次の問題に取り掛かり、後でゆっくりググって解く必要がある。(試験中は、分からない問題をチェックマークで目印をつけられる)
一番最悪なのは、難しい問題に時間をかけすぎて、本来解ける問題が時間不足で解けないという事態に陥ることだ。
読者の中には「なんだ、分からない問題をスキップするだけか」と思った人もいるかもしれないが、これが意外と難しい。
自分も試験前は、「分からない問題は絶対に飛ばして後で解く!」と心に誓っていた。
ところが試験中になると、分からない問題をすぐにググって解きたくなってしまい、結局全ての問題を解き終わったのは試験終了5分前で、見直す時間をほとんど取れなかった
潔く諦めるというのは、意外と難しいスキルなのかもしれない。
自分が実践した勉強法&使用した参考書・問題集
AIについての知識が0の状態から、どういう過程を経て合格に至ったかを書いてみる。
ちなみに、本番の自分の正答率は約85%だった。(もちろんカンニング込みでの正答率)
G検定の合格最低点は60%〜70%らしいので、「ググり力・諦め力」を身に着けて、以下の勉強をすればかなり余裕を持って合格できると思う。
本番3ヶ月前の勉強&参考書・問題集
まずは、なんと言っても公式テキスト。
2周くらいサラッと読もう。
全てを理解する必要はなく、あくまでAIの知識を0から1にするために使用。
公式テキストを読んだら、次の問題集をやろう。
通称「黒本」。
この問題集は、G検定で必要な知識が最低限にまとめられているので、すごくオススメ。
レビューでは、「この問題集だけでは足りない!」と言っている人もいるが、そもそもG検定の範囲を全て網羅した問題集なんて存在しないので、安心してこの問題集をやり込んでほしい。
本番2ヶ月前の勉強&問題集
上記2冊を復習しつつ、2ヶ月前に次の問題集もやってみよう。
通称「赤本」。
黒本よりも難易度がかなり高い問題集だが、やり込めば確実に合格に近づく。
難しい問題も含まれているので、「ググって解けたらOK!」という軽い気持ちで向き合おう。
本番1ヶ月前の勉強&問題集
上記3冊が大体分かるようになったら、Web模試を利用しよう。
DIVE INTO EXAM
こちらのサイトは登録さえすれば、無料でG検定の模試を受けることが出来る。
本番とかなり似通った問題も出題されるので、やらない手はない。
本番1週間前の勉強&問題集
1週間前になったら、今まで使用したテキスト・問題集を復習しつつ、最後の総まとめとして、こちらの電子書籍の問題集がやるのが超オススメ。
よくまとまってるし、対応しにくい法律問題も豊富なので、総おさらいにぴったり。
参考サイト・チートシート
本番中はカンニングOKなので、1ページに情報が網羅されている「チートシート」は準備しておこう。
自分で作るのは大変なので、こちらのチートシートを利用しよう。

チートシートは色々探したが、こちらのサイトが一番網羅されて便利だった。
このチートシートのおかげで合格したといっても過言ではないので、執筆者の方には感謝を伝えたい。
カンニング可能な本番環境を想定して、「Ctrl + F」などの検索ショートカットを駆使して、このチートシートを使いながら問題を解く練習をしておこう。
最後に
「G検定合格に必要なのはAIの知識ではない」
「G検定とはググり力検定」
など偉い人に怒られるようなことを言ったかもしれないが、G検定を通して、AIやディープラーニングの知識を体系的に勉強できたので、とても感謝している。
ただ、ディープラーニングやAIを理解することと、G検定に合格することは、別の問題だと切り分けたほうが良い。
高いお金を払ったのに、真面目にググらずに受験して落ちた人が可哀想なので、今回の記事を書いた。
少しでも役に立ったなら嬉しい。
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